第2章 初めての彼氏は…、
杏『笑ってすまない!空いている日を教えてくれないか!次に会う約束をしたいんだ!』
その言葉にりんの顔色はパッと明るくなる。
「今週末空いてます!」
杏『そうか!互いにゆっくりと近場で飲めるのは利点だな!』
「ふふ、お隣ですもんね。」
杏『ああ!俺の部屋で飲むのも良いかもしれないな!』
「…そう、ですね……。」
りんは杏寿郎があまりにも下心なさそうに言うので、『女として意識されていないのでは。』と思ってしまった。
一方、一週間後にまた会えると決まって舞い上がっていた杏寿郎はそんなりんの声色に気が付けなかった。
杏『では詳細はまた後ほど決めよう!週末が楽しみだ!』
「…はい。私も楽しみにしています。」
それから二人は就寝の挨拶を交わし、通話を終えたのだった。