第1章 出会い
天(煉獄のやつ…譲ってんじゃねーよ。)
女「先生ってたいへんですよねぇ。」
女「どのくらい彼女いないんですか?」
女「りんの従兄弟なんですよね?付き合ったりとかなかったんですか?」
天元は適当に流していたが、最後の質問には反応した。
天「ねーよ。妹みたいなもんだから。それにあいつは、」
「天兄!!変なこと言わないでよ!!」
声のする方を向けば眉を寄せたりんが立ち上がっている。
それを見たりんの友人達は声を上げて笑った。
女「天兄って呼んでたんだ!かわいー!」
女「ほんとに兄妹みたい!りんがそんな声出すの珍しいね!」
「…あ……、」
りんは少し狼狽えた後ごまかすように笑った。
「だって面白半分にうそつくんだよー。」
その言葉に、友人達は『そうなんだあ。』『りんを困らせないでくださいよー。』とくすくす笑う。
それを天元が特に否定せずにあしらってるのを見たりんは深く息をつき、再び男の対応に戻った。