第1章 出会い
杏「うむ!!ご馳走さまでした!!」
杏寿郎はそう言って行儀良く箸をピシッと置くと、周りを見渡した。
すると皆と目が合う。
杏「…すまない!話の邪魔をしてしまったな!気にせず楽しんでくれ!!」
それを聞くと女性陣は『やっぱり人数合わせで来たんだな。』という納得の表情を浮かべ、その女性陣に群がられている天元は舌打ちをした。
天「オイ!さっき言ったこと忘れてんじゃねーよ!」
杏「忘れてはいないぞ!」
そう言いながらりんの方を見るとやはり男がぴたりとくっついている。
りんの表情は見えなかったが、楽しそうに見えた。
杏(宇髄の気持ちはありがたいが今話しかけるのは流石に野暮だろう。)