第5章 華
——
杏「最低だな。」
風呂場に入った杏寿郎は元気になってしまっている息子を見て呟いた。
杏(宇髄が後悔すると言っていたな。確かにあの格好のりんさんと同じベッドで眠るには忍耐が必要だ。)
そう思いながら杏寿郎はとりあえず一人で処理することにした。
杏(やはり抱いても良いか聞いてみようか。)
しかし、今はそこそこ遅い時間で明日は部活がある。
初めては時間を気にしながら抱きたくないとも思った。
杏(我慢だ、杏寿郎!男だろう!!)
そうして杏寿郎は『日曜こそは抱きたい!!』と強く思ったのだった。