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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第25章 耳掃除をしよう(安土勢)


皆がわいわいやっている間に信長様は平静を取り戻し、身体を起こした。


信長「舞の耳掃除は今日をもって禁ずる。
 いちいち膝枕なんぞしていては、要らぬ想いを抱く者が出てくるだろうからな」


皆は残念そうにしていたけど、信長様が禁じたなら仕方ないと頷いた。


(ふふ、理由をつけて禁止にして、もうこんなことが起きないようにしたのね)


真実を知ってしまった後では、真っ当な理由の裏に隠された秘密がおかしくてたまらなかった。

信長様の威厳が、いつもの半分くらいにしか感じなくて笑っていると、唐突に名前を呼ばれた。


信長「舞」

「は、はい!?」

信長「その竹の棒一本で城の者を喜ばせた褒美をやろう。
 楽しみにしていろ」

「私も楽しんでやっていたことなので褒美なんていりませんよ」

秀吉「こういう時は黙って『はい』だ!」

「だって…」

信長「黙って受け取れ」


命令口調の低い声は、いつもよりほんの少し優しく響いた。


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