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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第25章 耳掃除をしよう(安土勢)


信長様に怖いものなんて無いんだろうと思っていたけど、そうじゃなかった。


(親近感わいちゃうな)


赤い耳たぶを見て、静かに笑う。


「うーん、信長様は耳掃除の必要がなさそうです!
 凄く綺麗にされていますね。流石信長様です」

秀吉「そうなのか?」


きっと光秀さんが同席していたらバレていたかもしれないけど、都合よくさっき御殿に帰ったばかりだ。


「この調子でいつも綺麗なら、この先も耳掃除の必要はないでしょう」


手ぬぐいを取り払うと、緋色の目が不安を残しながら見上げてきた。

切羽詰まっていたんだろうなと不憫に思い、安心して欲しくて髪を撫でてあげた。


(ふふ、もう大丈夫ですよ、信長様)


想いを込めて漆黒の髪を撫でてあげると、信長様の身体からやっと力が抜けた。


「ふふ」

信長「ふっ」


秘密を共有した者同士で笑い合った。


政宗「あれも良いんだよな~」

家康「何がですか」

政宗「頭撫でてくれるやつだよ。
 頭撫でられるなんてガキの頃以来だ」

慶次「あ?俺はやられてない」

三成「私はしてもらいましたよ。
 舞様はとても優しく撫でてくれるので気持ちが良かったです」

慶次「んじゃあ、あとでやってもらうかな」

蘭丸「慶次様は背が高くて舞様の手が届かないんじゃない?」

慶次「そこは屈むか、また膝枕だろっ」

蘭丸「あ、ずるーい!」


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