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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第25章 耳掃除をしよう(安土勢)


家臣1「なんと!舞様を欲しくなる程良いということか!」

家臣2「どれほど心地良いものなんだ?」

「あ、いえ、皆さん。大げさですよ。
 慶次の冗談です!ささ、皆さんも忙しいでしょうからどうぞお帰りくださいね」


思いっきり引きつった笑いを浮かべて家臣の人達を追いやり、広間に残ったのは光秀さんを除く安土のメンバーだけだった。


政宗「おい、慶次、抜け駆けはよくねえな?
 そいつは俺がもらう」

慶次「いいや、俺の方が良いだろ、舞」

「考えたこともないよ、そんなこと……」


顔面偏差値が高い武将達とどうこうなろうなんて思っていない。
心の栄養として日々眺めていられるだけで満足だ。


家康「どっちも嫌なんじゃないですか?」

三成「私では駄目でしょうか?」

蘭丸「あー、三成様、さりげなく抜け駆けしてるー。
 ねえ舞様、俺は?」

「ちょっと待って、一体皆どうしたの?そんなに耳かきが良かった?」


急なモテ期到来に、及び腰になる。


秀吉「こら、お前達、舞を困らせるんじゃない。
 大体舞をどうにかしたいなら、まずは信長様に許可を取ってからにしろ」

政宗「そういえば信長様は舞の耳掃除を経験しましたか?」

信長「いや……」


信長様が言葉少なに返事をして黙った。


(?)


不機嫌そうに見えて、どこか違う様子に小さな違和感があった。


秀吉「っ!信長様を差し置いて、失礼いたしました。
 舞、信長様もやってくれないか?」

「え、いいけど……」


新しいものが好きな信長様なら積極的に絡んでくるところなのに、なんとなく信長様の雰囲気が重い。


「……?」

信長「……」


興味深いというよりも、ひた隠しているのは………


(焦ってる…?いや、まさかね、あの信長様が焦るなんてことないよね)


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