第25章 耳掃除をしよう(安土勢)
蘭丸「え~、綺麗だねって言われるより、カッコイイって言われたいな」
「もちろん格好良いよ?格好良くて、可愛くて、綺麗だよ」
蘭丸「格好良くて、可愛くて、綺麗って、矛盾してない?」
「してないよ。全部合わせ持ってる人っていないんだから、凄いよ~。
私も蘭丸君の爪の垢を煎じて飲めばそうなるかな?」
蘭丸「舞様はそのままで可愛いと思うけど。
俺の爪の垢なんか飲ませたら安土の武将に袋叩きにされちゃう。特に光秀さんあたりに、首根っこ掴まれてポーイってやられると思うよ」
蘭丸君は肩をすくめて笑って、蘭丸君がポイされる図を想像してく笑ってしまった。
「光秀さんは蘭丸君につれないもんね。なんでだろう?
さ、横向いて、暗くなっちゃう」
耳かきを差し入れると蘭丸君は、眉を寄せて呻いた。
蘭丸「ん、これ…………き、もち、イイ……」
(まさかの実況中継!?)
カリカリと耳壁をこすっていくと、畳に投げ出されていた手が動き畳をカリカリと引っ掻いている。
快感を逃そうとしている動作が面白くて、場所を変えてわざと浅いところをカリカリした。
蘭丸「そ、こじゃなく、て、もっと……」
「ん?どこ?」
わからないふりをしていると、閉じていた瞼が上がり、ウルウルとした大きな目でが訴えかけてくる。
蘭丸「もっと奥……」
「っ、はいはい」
(い、今のはちょっと破壊力が凄かった!)
一瞬ちらついた卑猥な妄想に、私は素早く手を動かした。