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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第37章 姫の年越しシリーズ(2025年)・1月1日


秀吉「俺の代わりに光秀を置いてきたから大丈夫だ。
 こんなに可愛く着飾ってるんだから1人で行ったら攫われるだろ」

「所作もなってない田舎くさい娘を攫う人はいないよ」

秀吉「お前な…、何回誘拐されていると思ってるんだ!」

「それは信長様の恋人じゃないかって誤解されていたからでしょ。
 見た目が可愛いからって攫われたことは1回もないよ」

秀吉「それは変な虫がつかないように俺達が牽制してるからな」


この時の私は『舞姫に興味を持った男は謎の不幸に見舞われる』という噂が静かに広まっていることを知らずにいた。


「秀吉さんたら、また大げさに言うんだから。
 じゃあ、混んでると大変だから行こうか」

秀吉「待て、寒くないように着込んだか?
 寒いからこれを持つんだぞ」

「ありがとう」


手渡されたのはホカホカと温かい温石だ。秀吉さんみたいなホッとする温もりに、小さい悩みが溶けていった。


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