第90章 失踪ルート プロローグ
皆が言っていた、エレンが最後に話に来てくれたのだと。
俺のところにもアイツは来た。
その時にエレンに聞いたことがある。
何故マーレで失踪した時に、片腕しかなく不自由だったリリアの残されたもう一つの腕を折ったのか。
リリアの事を思っていたのならどうしてそこまで酷い事をしなくてはいけなかったのか、他の方法もあっただろう、と。
俺にとってあの時のエレンのやり方がどうにも気に食わなかった。
するとエレンはこう返した。
『あそこまで徹底的に突き放さないとリリア兵長がオレに着いてきてしまうからです。リリア兵長が着いて来たからといって世界の未来は変わりません。でもリリア兵長は思いもよらない行動を取る人ですから』
『……まぁ、そうだな』
『リリア兵長がオレに着いて来た場合、リヴァイ兵長と幸せに暮らす未来はありません。だからそれだけはさせないためにあんなに酷い事をしました。後悔はしていません、リリア兵長とリヴァイ兵長が結ばれない方がオレには苦痛です』
結ばれない未来
それは俺にとってもどれだけ苦痛だろうか
どんなにつらい世界なのだろうか
だんだんと眠気が襲い、視線の先の二人がボヤけて意識が遠のいていく。
ダメですよリヴァイ兵長
そんな事を考えながら眠りについたら
悪い夢を見てしまいます