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【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】
第60章 初めての宴
―――
(…あった。)
杏寿郎の屋敷に着いた菫は『お茶を淹れてきます。』と言って真っ先に炊事場へと向かい、戸棚に隠したままにしてあった鍋を見つけるとほっと息を吐いた。
二週間振りに深く息が出来た気がした。
(ここで二人切りになれたらどんなに良いだろう…。)
それは叶わないと分かりつつ、菫はどこかでそれを期待してしまったのだった。
杏「菫?どうかしたのか。」
菫が炊事場でしんみりしていると杏寿郎が様子を見に来た。
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