第60章 初めての宴
杏「君も祝って貰えたのか!それは良かった!」
杏寿郎と菫は護衛兼見張りの男に気分害する事なく、道中とても楽しそうに成人祝いについて話していた。
杏「酒は君も初めてだったのだろう!俺は咽てしまったが君はどうだった!」
杏寿郎がそう言って笑うと菫もくすくすと笑う。
「私も喉が熱くなって驚いたわ。でもなんとか堪えて三口飲みました。」
杏寿郎はそれを聞くと再び楽しそうに笑った。
出会ってからずっと一緒に過ごしてきた二人にとって離れ離れの二週間はとても長かった。
それ故に終始心底幸せそうに微笑み合っていたのだ。