第59章 それぞれの
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(驚くぐらい上手くいった…。)
四ノ宮家を出た菫はほっと胸を撫で下ろし、そして蓮華や晴美に心から感謝した。
祖父母が二人の話を聞いているうちに、最後には杏寿郎のファンにまでなってくれたからだ。
晴「杏寿郎さんのお話は他のお家でも盛り上がりそうねえ。」
実家だっただけにリラックスしていた晴美はそんな呑気な事を言った。
蓮華もそれに同意する。
「でも…、何だか杏寿郎さんを利用しているみたいで気が引けるわ…。」
蓮「お姉様は少し上手く生きる術を学んだ方が良いと思います。」
晴「そうよー。」
重「嫁ぎ先の事を話すのは普通だろう。」
重國にまで言われれば何も言い返せない。
菫は大人しく頷いた。
こうして家族のサポートの元、親戚への報告は良いスタートを切ったのだった。