第56章 最終決戦
耀(私の勘はこう言っていなかった。このままでは珠代さんが薬を投与出来ない。)
しかし、早々に行冥が頭を潰し、実弥、杏寿郎、天元、義勇、しのぶが五つの心臓を、蜜璃、小芭内、無一郎、炭治郎が四つの脳を一度に破壊した。
全ては叶わなかったが、急所である事に変わりはない。
無惨の動きは鈍くなった。
その隙を突いて珠代が無惨の懐に飛び込む。
惨「珠代!!なぜお前がここに…、」
珠代と呼ばれた女の鬼の拳は無惨の腹に入っている。
し(珠代さん…。)
珠「吸収しましたね、無惨!私の拳を!拳の中に何が入っていたと思いますか?」
無惨は答えない。
それを見た珠代は不敵に笑った。
珠「鬼を人間に戻す薬ですよ!どうですか、効いてきましたか!?」
それを聞いた柱達は目を見開き再び無惨に斬りかかった。
が、突如足元にいくつもの格子戸が現れる。
杏「!!」
惨「目障りな鬼狩り共!今宵皆殺しにしてやろう!!」
そう言いながら無惨は珠代と共に皆とは異なる格子戸の中へ落ちて行く。
そして杏寿郎達も分断され、地に開く空間に落ちて行ったのだった。