第55章 柱稽古
杏(それも鬼舞辻を斃せば良い話。今日の柱合会議でまた何か進展するのだろう。いよいよだ…気合いを入れろ!!)
杏「速度を上げるぞ!ついて来いッ!!」
蜜「へっ!?」
炭「えっ!!」
それから蜜璃と炭治郎は、笑みを浮かべながら烈火の如く爆走する杏寿郎にひーひー言いながら付いていったのだった。
―――
杏「一番乗りだな!悲鳴嶼さんより早く着けたのは初めてだ!!」
蜜「そ、なんです、か…っ」
炭「…ケホッ、ゔっ…。」
蜜璃は両膝に手をついたまま俯き、炭治郎はその場に崩れ落ちた。
そんな所に丁度行冥がやって来る。
杏「おはようございます!やはり早い!ギリギリだった!!」
行「ああ、お早う。」
行冥は見えているかのように蜜璃と炭治郎にも顔を向けた。
蜜「お、おはよう、ございます…!」
炭「お…は、ござま、」
その息の切れ具合いを感じて、行冥は大体の事を察した。