第53章 遊郭に巣食う鬼
炭「禰豆子は以前、俺を燃やさずに蜘蛛鬼の糸だけを燃やした事があります。なので燃やし分けることが出来るのかと…。」
天「こんなこと有り得るのかよ。混乱するぜ…。」
杏「竈門少女、宇髄を救ってくれてありがとう!感謝する!」
杏寿郎は炭治郎の説明をまるっと飲み込むと、にこりと笑みを浮かべながら禰豆子の頭を撫でた。
禰「むーむ!」
すると禰豆子は得意気な声を出し、胸を張ったのだった。
杏「それで我妻少年はどうした。」
杏寿郎は天元と嫁達を四人切りにさせてやる為に炭治郎と伊之助を連れてその場から少し離れた。
炭「あ!忘れていました…!まだ寝ています!!」
伊「あいつ寝てたから超いい感じだったぜ!」
杏「ああ、そういえば列車の時にも見たな!!」
杏寿郎は無事であることを知ると笑顔を浮かべた。
そうして深い傷を負わなかった杏寿郎達は急ぎ集まってきた隠を一般人の対応に当たらせ、耀哉に目出度い報告の鴉を飛ばした。