第50章 薬がもたらしたもの
私生活はそう幸せであったが、鬼殺隊に関しては不穏な動きもあった。
惨(…何がどうなっている。)
鬼の始祖、全ての元凶である鬼舞辻無惨は苛立っていた。
最近の鬼の狩られ様が異常だったからだ。
しかし、部下に探らせてもすぐに殺されてさっぱり理由が分からない。
とうとう自らが隊士を問い詰めてみたが、心底恐怖に震えて心が折れているにも関わらず、どの隊士も何一つ情報を漏らさなかった。
そもそも青い彼岸花の秘密は最小限の人間にしか知らされていないのだ。
無惨はすぐに無駄な行動を止め、上弦の鬼達に早く耀哉の居場所を突き止めるように命じたのだった。
―――
炭「本当にびっくりしました!体が動き過ぎると言うか…!でもこの体を上手く活かせるようになるまでが時間かかりそうで…。」
杏「確かに体に慣れるのに時間が掛かりそうだな!!」
食事の合間、炭治郎達は体の感想を述べた。