第46章 再会
蓮「お父様、お母様、聞いて下さいませ。お姉様が揃ったこの場でお伝えする事がございます。」
晴美はきょとんとし、話を遮られた重國は眉を寄せた。
蓮「簡潔に申し上げますわ。俊彦さんをお婿に貰う事に致しました!」
菫と杏寿郎は思わず目を合わせた。
それは明らかに自分達の為であったからだ。
晴「で、でも、立花家は…、」
蓮「次男の俊国さんが継がれるそうです。煉獄様がご長男でいらっしゃると知ってからずっと話し合っていましたの。」
蓮華はそう言って微笑んだ。
話し合ったと言っても、それは俊彦と蓮華だけで話し合った訳ではない筈だ。
二人だけで決める事が許される話ではないからだ。
「蓮華…。」
なので、蓮華がどれ程根回しに尽力したのかを想像した菫は涙ぐんでしまった。
蓮「お姉様を泣かせる事ができるなんて、頑張った甲斐がありましたわ!」
蓮華はそう言って愛らしく笑った。