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【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第45章 継子三人組




―――


(少し大胆過ぎたかしら…。)


菫はそんな事を考えながら自室に入ると布団を敷いてすぐに潜り込み、顔を両手で覆った。


(少し大胆過ぎたかしら……!)


顔が熱を持って寝られなくなる。

菫はそうして暫くもぞもぞと動いていたが、今度はハッとして固まった。



(………一人で眠るのは久し振りだわ…。)



舞い上がってた気持ちが一瞬でしゅっと消えてしまう。

むくむくと湧き上がって大きくなるのは "寂しい" というどうしようもなく苦しい気持ちだ。


(私…いつの間にこんな欲張りになったのかしら。)


そう思うと菫は小さく丸まって目を閉じる。


(杏寿郎様も寂しいと感じて下さるかしら。)


そうであったのなら耐えられるような気がした。

その時、杏寿郎の僅かに下がっていた眉尻を思い出して目を開いた。


(………………。)


そして、同じ想いを既に抱いていたのかもしれない事に気が付くと、微笑みながら再び目を瞑ったのだった。



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