第45章 継子三人組
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し「うん、良くなりましたね。今日から体を動かしても良いですよ。任務はまだかもしれませんが。」
杏「そうか!世話になった!!」
名古屋の一件から更に約一週間後、しのぶは杏寿郎と菫に完治した事を告げた。
し「ええ、食費が掛かって大変でした。なるべくもう来ないで下さいね。」
杏「…すまなかった!」
そして、腹に刺し傷を負っていた炭治郎も完治し、とうとう継子を迎えた生活が始まったのだった。
杏(当たり前だが菫さんとの時間がなくなってしまうな。)
昼に蝶屋敷を出て、屋敷に着いてすぐに鍛錬を開始し、気が付けば今はもう日が傾いている。
杏「…止め!!」
杏寿郎はそんな事を思いながら三人に声を掛けた。
真面目に取り組んでいた炭治郎は汗を拭いながら振り返り、怠けながら取り組んでいた善逸は怠そうな顔を上げ、杏寿郎に捕まっていた伊之助は怒り狂いながら杏寿郎を見上げた。
杏「手を洗って居間へ来てくれ!菫さんが早めの夕餉を用意してくれている筈だ!!」
その言葉に三人はパッと纏う空気を変えた。
育ち盛り、食べ盛りなのだ。