第41章 休養
杏「胡蝶!菫さんが内臓を、」
「炎柱様を先に診て下さいませ。重症の筈です。」
菫はそう言ってなんとか杏寿郎の腕の中から脱出する。
しのぶは素早く触診すると、杏寿郎の瞳孔の動きから随分と痛みが酷い事を悟った。
し「清水さんが正しいですね。聞きたい事は山程ありますが処置に入ります。清水さんも安静にして待っていて下さい。」
「はい。」
杏「むぅ。」
菫は連れられて行く杏寿郎に頭を下げると、蝶屋敷の女の子達に病室へ案内された三人組と別れて圭太を探した。
「…圭太さん。」
振り返った圭太は菫の着物に付いた血を見てぎょっとした。
圭「おまっ、炎柱様が上弦の鬼を斬ったって凄い話題になってるけど、まさかお前も行ったのか!?なんで怪我してんだ !」
「そうなんです!!」
菫は圭太と二人切りになるとスイッチが入ったように目を輝かせた。