• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第40章 無限列車―其の弐





炭(禰󠄀豆子…善逸…煉獄さん…きっと無事だ、信じろ…。)


伊之助と共に闘った炭治郎は、皆の無事を願いながら仰向けに倒れていた。

腹の傷と、新しい呼吸の所為で体が動かなくなっていたのだ。


安否確認を終えた杏寿郎がそれに気が付いて駆け寄ってくる。


杏「全集中の常中ができるようだな!感心感心!」

炭「煉獄さん…。」


炭治郎は杏寿郎の登場に驚いている様だった。


杏寿郎はそんな炭治郎に腹の止血方法を指南する。

炭治郎は少し手間取ってしまったが、なんとか止血に成功した。


杏「呼吸を極めれば様々なことができるようになる。何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる。」


その言葉に炭治郎は少し遅れて『…はい。』と返事をした。

杏寿郎はその様子を見るとにこっと優しい笑顔を浮かべる。


杏「皆無事だ!怪我人は大勢だが命に別状は無い。君はもう無理せず…、」



―――ドオンッッ



杏寿郎が言い終わらないうちに何かが落ちてきた。

杏寿郎の表情が変わる。



其処に現れたのは魘夢などとは比べ物にならない大物、つまり、上弦の鬼であった。



それも与えられた数字は参だ。
上弦の中でも上位なのだ。


只でさえ上弦の力は柱三人の力に匹敵すると言われている。

この状況は余りにも絶望的であった。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp