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【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第31章 二度目の告白




杏「………………。」


先程はただ食みたいと思ったからそうしたのだが、菫の反応は予想外であった。


杏(くすぐったがりなのだろうか。)


そう興味を引かれて赤い耳を指の背で撫でてみた。

すると菫はやはりバッと顔を上げて両手で左耳を押さえた。


「……な、何でしょう。」


菫は自身が耳を触られるのが苦手である事を今日、初めて知った。

杏寿郎は自身の耳を触ってみる。


杏「君は耳が特別弱いのだろうか。反応がとても愛らしい。」


杏寿郎はまたストレートに感想を述べた。

当然菫の顔は赤くなる。


「恐らくそうだと思います…。なのであまり、」
杏「では慣れるように毎日撫でられた方が良い!耳を触られただけでその様に愛らしい反応をしていれば、悪い男に目を付けられてしまうぞ!」


反応を毎日見たい気持ち半分、心配する気持ち半分であった。

菫は杏寿郎の勢いに呆気に取られた後、『分かりました。』と呟く。

杏寿郎はそれに微笑むと床に膝を開いてついたまま菫を抱き寄せた。


「きょ、杏寿郎様…。」


関係を迫らないと言われたとはいえ、想いを告げられた直後にこのような事をして良いのか菫には分からなかった。


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