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異世界で手玉にとられる話 ※R18

第3章 ホテルにて


ヒナは戸惑いながらも、そっとベッドに寝転ぶ。
ルイはその隣に添い寝するように寝転んだ。

「ふかふかっ!すごいですね!!」
「…だね」

彼は笑顔で短く、そう返した。

「ルイさんいつもこんな感じのとこに泊まってるんですか?」
「おいおい、失礼だな…まあたまに、かな?」

薄く笑い,ピンッと軽くヒナの額にデコピンをした。
あたっ、と目をぎゅっと閉じ、あはは、と…どこか悲しげに笑う。

「私とは無縁の場所です…連れてきてくれてありがとうございます」

「無縁?どうして」

「わ、私は……だってほら、可愛くないですしっ!スタイルも良くないし…そんなお相手、できるわけないですから…」

言葉を詰まらせながら、ヒナは明るく努めながら話した。
ルイはそんな彼女をしばらく見つめ、そして手を伸ばした。

「ヒナちゃん…そんな悲しい顔しないでさ…ほらもっと近くにおいで」

きゅっと胸元にヒナを包み込んだ。

「へっ…」

ルイの胸に顔を埋めることとなり、ヒナの体がぎゅっとかたくなる。

ルイは優しくその頭を撫でた。
なだめるように何度も撫で、軽くぽんぽんと叩く。

そしてそのうなじをするっとなぞった。
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