第2章 王子様の秘密
お湯も沸き、痛い身体に鞭打って浴室に向かった。
お風呂の大きな鏡を見た時、私は目眩がした。そこにはたくさんの痕が着いた身体が映し出されていた。
明らかに一昨日までは無かったもの。昨日ついたやつだ。全部、あいつがやったの?
擦っても消えるはずなくて、腰とか胸元は服を着れば隠れるけど首は隠れそうにない。
パニックになった頭をリセットするようにシャワーを浴びて湯船に浸かった。
痛みが和らいでく気がする。昨日あったことも全部水に流したい。
***
今日は日曜日。あれから2日ほどがたった。やっぱり気分は晴れなくて憂鬱でしかない。明日学校だなんて考えたくもなくて、休んじゃおうかななんて思ったりして。
体調不良とでも言えば休めるはず。仮病ではあるけどこればかりは本当に無理だ。
そして、月曜日の朝、私は高校生になって初めて学校を休んだ。
それからずっと、学校には行けてない。1回休んだあと、やっぱりもう1日を重ねていくうちに行きにくくなってしまった。
一人暮らしだし、叱ってくれる人もいない。私が全部管理しなきゃ行けないのに。
これじゃまるで不登校だ。全部、あいつのせいなのに。
その時、インターホンが鳴った。先生が書類でも届けに来たのだろうと思い扉を開けた。するとそこには
「なんで学校来ないの。澪ちゃん」
霧島が居た。