第1章 生意気殺し屋と溺愛殺人鬼
こっちはもう丸腰なわけで相手は殺人鬼。抵抗しても無意味だと思った。力が入っていた身体は脱力する。
「抵抗しても無駄だって気づいた?」
「……………。ん!?」
「ちょっとだけ眠ってもらうね。」
いきなり口と鼻を塞がれて、酸素が吸えなくなる。その間に意識が遠のいていく。
崩れ落ちそうになったところを男に支えられた事を私は知らない。
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蕩けた目で睨んでくる彼女の顔が忘れられなかった。腹の奥底、抉られるそんなような感覚に陥った。目を閉じて僕の腕の中にいる彼女を見て思った。
泣かせて見たい。焦らしてみるのもいいし快楽堕ちさせるのも悪くないかもと思った。とにかく、この子に快楽を教えこんでやろう。
最初は殺す気でいた。だけど彼女を殺してしまうのは勿体ないと思った。こんな虐めがいのある女の子手放せるわけが無い。