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東京卍會のお姫様

第11章 ブルーデイジー


東卍の壱番隊隊長だぞ。
女の子に「あーん」とかするタイプなの?
それとも東堂と場地の間では普通のことなのか?

『あーん…おいし…っ
圭介くんありがとう!
チーズケーキあげる!あーん!』

「あーん。やっばうめえ!」

見てらんねえ…目の前の光景がまるで恋人みたいで胸が痛くなる。

『竜ちゃん…っ』

「あ…ん?」

じーっと俺の目の前にあるガトーショコラを見つめる東堂。食いたいのかな?

「えっと…くう?」

『いいのっ!』

口を開いて待っている東堂。
あーんしてってこと?落ち着け俺…!

「あ、あーん…っ」

恥ずかしすぎてちっさい声しか出なかった

『あーん。うわ!美味しい!
竜ちゃんありがとうっ!
次来たらガトーショコラにしよ!』

「東堂…口についてんぞ」

『うそ…竜ちゃんとって』

予想外の言葉に戸惑ったけど東堂の口に手を伸ばしてケーキの欠片を指でとってやった。昔やっていたようにそれをペロッと舐めとると場地が睨んできた。

『ありがと竜ちゃんっ』

「おい竜胆テメェ東堂に触んじゃねえよ」

『は?お前のじゃねえだろ黙れよ』

数秒の沈黙を同時に破った

「「なんでこんな奴と友達なんだよ東堂っ!」」

『2人とも一緒に同じこと言うなんて
仲良しすぎる!』

「「仲良くなんかねえ!」」

『また被ったー!』

「東堂ちゃんの紹介したい友達って場地だけじゃないよね?もしかしてこれから俺たちに紹介しようとしてくれる人達全員東卍だったりする?」

兄ちゃんいくらなんでも場地がたまたま東卍だっただけだろ…。

「おい兄ちゃん東堂はグレてねんだから東卍自体とつるんでるこたァねえだろ」

『うんそーだよっ』

「え、東堂?」

『だから、そうだってば!
私が蘭ちゃんと竜ちゃんに紹介したい人達は東卍の皆だよ!』

「え、え、東堂?どうして?」

『どーしてって…お友達だからだよ?』

頭が追いつかない。仲良くなった場地がたまたま東卍だったって話かと思ってた。けど東堂は東卍全体と友達で…いつから暴走族とつるんでんだ?あの可愛かった東堂が暴走族と…え…?
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