第11章 ブルーデイジー
『ねえ竜ちゃんっ
またこうやって一緒にいられて幸せっ』
そう言ってにっこり笑う東堂。
なに…なんなの…反則でしょ…。
「東堂…会わないうちに
すっげえ可愛くなった。綺麗になった。」
まって…俺何言ってんの
東堂困ってんじゃん…!
「竜ちゃん…?」
でも止まんない…。
「ねえ今度はさ、2人で会おうよ」
『もちろんいいよ?あ、たしか…っ
そういうのデートって言うんでしょ!』
「へ…?」
俺と東堂がデート…!?
笑顔で 『それ知ってる!』って無邪気に話す東堂に心臓の鼓動が早くなる。 思わずマヌケな声が出た。
『あれ?違ったかな…?』
「いや、いやっデート…だよ…っ
東堂…俺とデートしてくれる?」
『うんうんもちろんだよ!
竜ちゃんとデート楽しみだなあ』
うわああ…なにこの可愛さ…。
「りーんどっ 顔赤いけどいい事あった?」
「わっ兄ちゃん!
いい事…あった。帰ったら言う。」
買うのに並んでくれていた2人が戻ってきた。
『2人ともありがとうっ』
「おう、これ東堂のな」
迷わず東堂の隣に座ってケーキと飲み物を渡す場地。
「竜胆はガトーショコラとオリジナルコーヒーね」
「うん、ありがと兄ちゃん」
『ね、もう食べてもいいかな!』
「おー、くえくえ」
『わーい!いただきますっ
パク…んんん美味しい!!!』
美味しそうにチーズケーキをたべてる東堂が愛おしい。
俺も食べよ…。ガトーショコラうんま…っ。
兄ちゃんはチーズケーキ食べてる。
「東堂ちゃんが美味しいって言うから俺もチーズケーキにしてみたけどめちゃくちゃ美味しいね。買って帰ろうかなあ」
『でしょでしょ!
私も瀬川に買って帰ろうかな!』
「わー、瀬川さん懐かしいなあ
今度俺たちで買って会いに行くよ」
『ほんと!?瀬川喜ぶよ!』
瀬川さん…東堂の側近か。すげえ優しくて東堂に信頼されてて綺麗な人だった気がする。兄ちゃん言ったことは守るし、またすぐ渋谷来ることになるだろうな。
『ねね、圭介くんそれなーに』
「俺今日いちごタルトにした
…なんだよ、食いたいの?」
『…ん。』
「ったく…口開けろ。
ほら…、あーん」
え…場地ってこういうヤツなの?