第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎
「……」
覆い被さるようにして彼女の目元に口付け
涙を拭った後、そっと唇を合わせた
啄むようなキスを繰り返しながら
泉の最奥にグリグリと押し付ける
『……んっ……んぅ…………ハァ……ハァ………万次郎………ダメ………また…イキそ…』
「…ン………イケよ………レイナの好きなトコいっぱい突いてやるから…イキ顔ちゃんと見せろ…」
そう言って
揺さぶるように腰を動かした
『……ぁ…あっ……まんじろ……………ソコ……す…ごい……気持ち…い……………あぁっ……もぉイク………万次郎…イクぅ…っ…』
ガクガクと震える
レイナの身体
「……っ…ぁ………オレも、もう…」
『……ゃ………らめ……待って…』
「…待てねぇ……イクぞ…」
悲鳴を塞ぐように深く口付け
片手で首を絞めながらスパートをかけると彼女のナカが更に強く締まった
『……っ…………ぅ…ぐ……』
「………レイナ…………レイナ……………オマエは…オレのモンだ…」
苦しげに歪むカオを見下ろしながら名前を何度も呼んで
ドロドロに溶けた泉の奥に欲望を全てぶちまけた
頭の中が真っ白になり
全身の力が抜けていく
俺は
彼女の身体の上にガクリと崩れ落ちた
堕ちる寸前で手を放されたレイナは
喉元を押さえながらゲホゲホと咳き込んでいる
宥めるように背中をさすってやると
次第に呼吸が落ち着いてきた
強く締め過ぎてしまったのか、彼女の首の周りの肌は赤く染まっていて
それを見た瞬間、我に返った
「………オ…レ………またオマエにこんな事…」
身体を離そうとすると
彼女は引き止めるように俺の背中に腕を回した
「………レイナ…?」
狼狽えながら覗き込んだ瞳には、いつものような優しい光が宿っていて
俺は急激な罪悪感に襲われた
「…………ご…めん………ごめんな…レイナ……」
謝罪の言葉を繰り返しながら抱きしめると
レイナは力の入らない腕で俺の髪をそっと撫でてくれた
その青白い二の腕には
花びらを散らしたようなキスマークと、歯形
顔を埋めている胸元にも
新しく刻まれたいくつもの所有印が浮かび上がっていた