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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





彼女の顔が近くて
心臓がドキドキする


「……な、何?」

『…あ…の……ずっと聞きたかったんだけど…』


イザナがゴクリと唾を飲み込んだ時
レイナがすぐ横の窓を指差した


『………そこにへばり付いてる子……知り合い?』


その言葉にバッと横を見ると
イザナが座っているすぐ横の窓に潰れた顔が見えた


「ぅわああっっ‼︎」


驚くイザナを見て
ベッタリと鼻を押し付けていた少年はお腹を抱えて笑った





「鶴蝶‼︎テメェ‼︎」


イザナは外へ飛び出すと
笑っている少年の耳を引っ張って店の中に連れてきた


「イテテテ!ゴメンってイザナ!…あ、マスターこんにちは!」

「…おぉ、来たかボウズ」

「マスター…コイツにもコーラ」

「はいよ」


イザナは自分達の席まで少年を引っ張ってくると
驚いたように目を丸くしているレイナに紹介した


「…コイツ、下僕の鶴蝶…」

『……ゲボク?』

「ウン。いま同じ施設にいるんだ」

「こんちは」

『…こん…にちは…………………ゲボク…?』


何かの聞き間違いだろうと首を傾げているレイナの前に座った鶴蝶は
思い出したようにまたクスクスと笑いだした


「あーオモシロかった。さっきのイザナの顔…」

「うるせー!」


イザナが鶴蝶の頭を殴ると、スパンッと良い音が響いた


「なぁ…アンタ、施設の近くのデッケー家に住んでるお嬢さんだろ?」

『へ⁇ ……お、お嬢さんて程じゃないけど………どうして…知ってるの?』

「その制服着て歩いてんの、近所で何度か見た事あるし…イザナからも話聞い…た…」


スパンッッ


「…バッ…余計なこと言うな鶴蝶‼︎」

『……ちょ、そんな強く叩いたら…』


心配するレイナに
鶴蝶は笑顔で「へーきへーき」と言う


「……でも、イザナが女連れてんのなんか初めて見た………ぁ…もしかして2人、付き合ってんのか?」

『……ぇ…』

「…良かったじゃんかイザナ!前に言ってたもんな!」


スパンッッ


「鶴蝶‼︎テメェはもう黙ってろ‼︎」




2人のやり取りを見て
レイナは吹き出した

無邪気な弟に振り回されている兄のようなイザナは
これまでに見たことがない程楽しそうだった







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