第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)
翌朝
アラームが鳴る前に目を覚ました
腕の中には
俺のTシャツを着たレイナの
あどけなさの残る寝顔があって
昨日の事は
夢ではないのだと確信した
スマホを手に取った時
千冬から少し前にメールが届いていたことに気が付いた
" おはようございます! 今日はオレが出勤代わりますんで、場地さんはゆっくり休み取ってください "
彼女を起こさないよう
静かにベッドを抜け出し
キッチンで千冬に電話をかけた
「もしもし、場地さんっスか?おはようございます♪」
「…はよ……千冬、さっきのメール何?」
「あー……場地さん、今って…レイナさんと一緒ですよね⁇」
「…ぇ……ぁ………オ、オゥ…」
戸惑いながら答えると
千冬は嬉しそうに笑った
「ハハッ…やった♪上手くいったんっスね!」
「…あー……そう…だな………千冬のおかげだ…」
「……場地さん…………そんな風に言ってもらえて…メチャメチャ嬉しいっス………今日はオレが店出るんで、遠慮なく休んでくださいね!」
「…千冬、オマエ……………ありがとな…」
「……エヘヘ……………ぁ………レイナさん、大丈夫でしたか?」
「…?……何が?」
「……昨日…" シラフで圭介に会うなんて絶対無理 " って言って…居酒屋でスゲー飲んでたんスよ…」
「……………………は?」
「……オレが場地さんと電話してから、30分くらいの間に……生中3杯飲んで……その後、度数の高い焼酎ボトルで頼んで…ロックで飲んでたんスけど……気付いたらひとりで空けちまってて…………そしたら急に元気になって…" 勇気出てきたから圭介に会いに行く! " って言い出したんス…………足元フラついたりはしてなかったっスけど…途中でひっくり返ったりしねーか心配で……オレ、店のすぐ近くまで送ってったんスよ…」
「……」
その後は
話もそこそこに礼を言って電話を切った