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『IDOLISH7』世界で一番好きな人

第5章 第四章君が好きだから




男装して五年。
前々から動きやすい恰好をすることが多かったし。
現役時代は、動きやすさを重視していた。

「万理さんはガーリーは好きじゃなかったですか?あっちの方が良いです?」

「あっち?」

「男性が好きそうなお姉ギャルスタイル的な」

「しなくていいから!」

私が視線を向けた方には女子大生が水着に近い大胆な格好をしていた。

ボトムもかなり短いスタイルだ。


「うーん、でも男性は好きでしょ?ああいう格好」

「いや…嫌いじゃないけど」

やっぱり好きなんだ。
まぁ、ないよりある方が良いしね。

「…巨乳好き」

「誤解をしないで!特別に好きってわけじゃ」

「いいですよ。万理さんも男性ですもんね」

私は巨乳まではいかない。
グラビアアイドのように立派な胸はないので残念だ。


「奏音さん、お願いだから誤解しないでね」

「(ジー…)」

「無言にならないで」

やっぱりバストアップした方が良いのかな?
絶対万理さんは巨乳が好きだと思うし、あのおとなしい凛人ですら胸の大きい女性は好きそうだった。


「男の人は胸が好きだと聞きました。万理さんもそうなんですね」

「いや…だから」

「いいですよ。気を使わないで」


胸は世の男性のロマンなのだから仕方ない。


「日差しも厳しいしどこか店に入ろうか!」

「万理さん…」

「仕事も終わりだしね!」

焦りながら視線をそらされ万理さんに手を引かれる形でお洒落なカフェに入る事にした。


けれどその時。

「えっ…万理さん?嘘だろ!」

私達は腕を組みながらカフェに入っているのを見られていた事に気づいていなかったのだった。

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