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『IDOLISH7』世界で一番好きな人

第5章 第四章君が好きだから





万理さんと正式にお付き合いをすることになったのだが、問題が発生した。


外では男装をしている事から、第三者から見れば男と男であるからして。

「見てあの二人」

「ええ…」


現在仕事帰りに二人で手を繋いでます。
人混みが多いので逸れたら大変だと言う事ですが、視線が痛い。


「ばっ…万理さん」

「気にしなくていいから」

私の手をギュッと握りながらも居心地が悪そうだ。

このままでは万理さんに迷惑がかかる!

「万理さん、少し待っててください」

「え?ちょっと…何処に!」

ショップを通り過ぎた私は、ある事をひらめいた。

これでも私は仕立て屋。
律には敵わないけどメイクだってそれなりにできる。


街で万理さんに有らぬ疑いの目を向けられないようにすればいいんだ。

私だと気づかないようにすればいいだけの話。



「万理さん!お待たせしました!」

「奏音さん、何処に行って…え!」


急いで店を出て万理さんの元に戻って来た私は男装をすべて脱ぎ捨て、服を着替えて来た。


髪は少し巻いて、髪飾りを着けた。
服装はワンピースにして靴は白と銀のミュールで少しヒールがある物にした。

服のバランスは問題ない。
ウィッグは付けずに元々地毛のままにしておいた。


「その恰好…」

「変ですか?」


できるだけシンプルなワンピースに別売りのリボンをアレンジしたけど…やっぱりおかしかったかな?

万理さんは男装している私しかしらないし。


「あっ、あの…万理さん?」

「まずい」

「え?」

固まっていた万理さんはおきなり私が羽織っていたカーディガンを奪い、しっかりと着せた。

「少し露出が多いよ。夏だし日焼けをしちゃうんじゃないか?」

「え?夏だしこれぐらい大丈夫ですよ」

「スカートの丈が短いし」

「これですか?でも中にレースが…」

スカートのは膝丈ぐらいだからそこまで短くないはずだ。

それにノースリーブで少し肩を出しているだけだけど。
レースのインナーで胸元は隠れているし、程よく肌を美しく見せるようにしている程度だ。


別に露出はしてないのに。


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