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ゲンガー夢

第5章 すてきなあくむ


「はあ…………よかった、
このまま目を覚まさないかと……。
すまない、もっとちゃんと
僕が確認しておけばよかったんだ。
この島には医者だって居ないのに……」

「目、を……?」

「…………君は、その……
とても危ない状態だったんだ。
いや、今はその話は良い、
ちょっとバイタルをとらせてくれ」

博士が私の体温や脈をとって
なにやら私の無事を確認し始めた。
リタはと言えば涙をぬぐうと
パタパタとどこかへ行ってしまった。

「リタ!」

フィルが追うとみんな出ていってしまった。
残ったのは博士と私だけだ。
気まずい沈黙が広がった。

「さっきまでの様子が納得できないくらい、
健康な状態だ。何の異常もない。」

博士が何か言いたげにコチラを見る。
何か悪いことをした訳でもないのに
私は思わず視線を伏せていた。
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