第10章 偽装カップルを始めた理由
すると
夏美が
立ち上がった。
「冬海!
付き合ってんの?
え。
入谷くんと?
あの入谷くんと?」
「どの入谷くんだよ」
隣の男子が
突っ込んだ。
なんだ。
夏美は彼氏いんのか。
「え。
えぇええ。
冬海ちゃんが
ついに…泣泣」
涙もろ。
「はるちゃん!
泣かないでよー!」
あれが長女の春樹か。
「うっそー(=゚ω゚)ノ
中学デビュー?
冬海。
やるじゃぁーん!」
あの。
随分オシャレで
スタイル抜群なのが
三女の秋菜か。
「あ。
ぁの。
お取り込み中すいませんが
一応、
授業中なので」
先生が
なぜか
申し訳なさそーにいう
「あ。すいませっ…」
冬海が
先生に謝ろうとしてるのを
抑えて冬海の手をとった。
「ちょ。入谷くん?」