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【マギ/ジャーファル】冷たい胸に火が灯る

第1章 繁忙期


「ジャーファルさん最近ピリピリしすぎですよ〜溜まってるんじゃないですかぁ?」

「今晩行きます?娼館」

繁忙期ともあり、納期の迫った案件がいくつも増える中、ピリピリとした雰囲気の白羊塔には似つかわしくない明るい声が2つ響く。

三徹中のジャーファルは目の下に隈を作り、げっそりとしてはいるが纏う雰囲気はピリピリとしていた。

そんな中、ピスティとシャルルカンの脳天気な明るい声がいつもよりガンガンと頭に響き、正常な判断も出来なくなったジャーファルは

「はぁ…そうですね…」

と巻物とにらめっこしたままうわ言のように呟いた。それにびっくりしたのは言い出しっぺのピスティとシャルルカン、そしてもう一人。

白羊塔の文官でジャーファルの左腕。

もうかれこれ5年ほどジャーファルに片想いをし続けている

#NAME1#だった。
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