第9章 *告白
不:「何勝手に決めてやがる。もうどこにも行かせねぇよォ。ずっとここにいろォ。」
その言葉を言い終えたとき、ようやく不死川は目を開けた。
:「師範!?いつから起きてたんですか!?」
不:「最初からだァ。そのようにじっと見られたら誰でも起きんだろォ。」
:「そんな…」
不:「よく見るとかっこいいだの、おはぎが可愛いだの、好き勝手言ってくれるじゃねぇかァ。」
:「いや、あの、おはぎが好きな師範が可愛いであって、別におはぎが可愛いとは…」
不:「うるせェ。俺はよく見なくてもかっこいいし、おはぎはどいつも好きだろうがァ。こっち来い。」
そう言うと不死川はの手を引き、寝転がっている自分の腕の中に収めた。
:「…師範…?」
不:「一度しか言わねぇからよく聞けェ。お前はこれからもここにいて、俺の継子として精進しろォ。そして鬼だろうが煉獄だろうが時透だろうが、金輪際に触れることは許さねェ。飢餓状態が出たらその度に何度だって俺が抱いてやるよォ。」
:「私は…」
不:「まだ終わってねェ。…、お前が好きだァ。ただの継子としてじゃねぇ。女として愛してる。だからお前も誰にも触れさせるなよォ。もう俺のになったんだからなァ。分かったかァ。」
:「…私はもう…鬼ですよ…?…師範がこの世で1番嫌いな鬼なんですよ…?」
不:「お前は鬼なんかじゃねぇ、立派な人間だァ。それに俺がいつか必ず本当の人間に戻してやるよォ。約束だァ。」
:「…師範…本当ですか…?」
不:「一度しか言わねぇって言ったろォ。」
:「私、夢見てるみたいです…。嬉しい…師範…」
は不死川の服をぎゅっと握りしめた。
不:「朝から俺を欲情させる気かァ…」
:「そ、そんなつもりは…!」
不:「分かってるよォ。流石に朝からはやらねぇよォ。ただ、今夜は俺も任務がねぇ。覚悟しとけよォ。。」
は顔を真っ赤にしながら首を縦にブンブンと振った。