第8章 戸惑い
胡:「なるほど…。だから、人の血肉は食らいたいとは思わないのですね。」
:「はい…。」
胡:「私は今の話を聞いて尚更安心しましたよ。」
:「私に嫌悪感を抱かないんですか?」
胡:「さんの意思とは関係なくそうなってしまうんですから仕方ありません。鬼も意思とは関係なく人を喰らいますが、人を傷つけているので許せないんですよ。さんは飢餓状態になっても誰も傷つけていない。だから、仕方ありません。」
:「…」
胡:「それに、自分の意思で鬼になったのではないことを聞いて安心しました。さんは、生きるためなら仕方ない、そう言うことが多かったでしょう?」
:「…はい…」
胡:「だから、もしかしたら生きるために鬼になることを頷いてしまったのではないかと少し疑ってしまっていました。すみません。でもそうでないことを聞いて安心しました。その心持ちは柱にも相応する立派な鬼殺隊ですよ。」
:「しのぶさん…」
胡:「不死川さんには私たちが納得させるので安心してください。では私もそろそろ寝ますね。」
:「話を聞いてくれて、ありがとう…"しのぶちゃん"…」
胡:「あらあら、いいんですよ、おやすみなさい。」
:「…おやすみ…」
パタン
胡:「やっと敬語を取ってくれましたね。嬉しいです。」
しのぶは部屋を出てそう呟くと自室へと入った。
次の日柱達は早めに蝶屋敷に来て炭治郎達と話していた。
炭:「え!?あの人に話すんですか!?絶対刀向けるじゃないですか…」
悲:「そうならないように俺がいる…」
善:「絶対すごい音するよ…もう今から怖いよぉぉぉぉ…炭治郎ぉぉぉぉ…」
宇:「それは否めねぇな。」
伊:「ぎょろぎょろ目ん玉が納得のいく説明してくれんだろ!」
杏:「うむ!が人を襲わないことを証明してみせよう!」
甘:「でも人を食べないのならちゃんは何で回復してるのかしら?」
しのぶはが欲を糧にしていることをみんなに話した。
どんな欲かまでは話さなかったが。
するとそこへ