第1章 美少女
カ:「ちゃん、鬼を見たわよね?」
:「…はい…」
カ:「どんな鬼だったかしら?」
その時不死川が入ってきた。
不:「よォ。具合はどうだァ。」
:「あなたは…あの時の。平気です。」
胡:「不死川さん随分速いんですね。」
不:「そんなことねぇよォ。」
胡:「姉さんはこの子と何話してたの?」
カ:「そうそう、ちゃん、襲ってきた鬼はどんな鬼だったかしら?」
不死川としのぶもの方を見やった。
:「…。」
カ:「思い出したくなかったら、無理に言う必要はないのよ。」
:「…、なんて、答えて欲しいですか?」
カ:「え?」
不:「あァ?」
胡:「なんてって…あなたが見たまま答えればいいんですよ。」
:「望む答えじゃなきゃ、また…」
カ:「分かったわ。じゃあ質問を変えるわね。そのときの状況を教えてくれるかしら?」
:「状況…」
胡:「何をしていた時に鬼が来て、どんな風に襲ったか、鬼はどんな風貌だったか。」
:「私がお腹が空いて、私に分けるために姉さんが台所から食べ物を取ったのが父さんにバレて、お仕置きされてたところに鬼が来ました。」
この時3人はの傷が父親によって付けられたものだと確信した。
:「鬼は虹色の目をしてて、背が高くて、瞳に数字が書いてありました。」
不:「なんて書いてあった」
:「確か、上弦、弍、と。」
胡:「上弦の弍ですって?そんなのが来て、鬼から受けた傷が一切ないなんておかしい。」
:「鬼は、私を助けてくれました。」
胡:「何を言って…」
不:「姉貴も殺されたんだろうがァ…」
:「嘘です。鬼は父の首を切り、姉を体内に吸収して、次に私を襲おうとしてきました。」
不:「おい胡蝶、こいつの頭もちゃんと診てやったのかァ?」
胡:「頭に異常はなかったと思ったんですけど、もしかしたら鬼になにか…」
カ:「ちゃん。