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どうかその手で[鬼滅の刃/不死川落ち]

第6章 *鬼


無:「目覚めたか。お前、今は極限の飢餓状態だと思うが、血肉を喰らいたいとは思わぬか。」

:「思わない。たとえ思ったとしても、お前のことを喰らい、その飢えを凌ぐ。お前は許さない。絶対に。」

無:「お前の許しなどどうでもよい。お前はまだ誰が主か分からぬようだな。まぁよい。本当にお前が血肉を喰らいたいとは思わないのか。見せてもらおう。」

無惨はそういうと、稀血の若い女を差し出してきた。首に傷をつけて。

女:「うぁ!…ひっ…やめてっ…食べないで…」

:「食べない。」

一度女を見るとは顔色一つ変えずに断言し、無惨を見据えた。

童:「本当に?若い女の子な上に、稀血だよ?」

:「人を食べて生きるくらいなら、飢え死にする。」

童:「そっか。じゃあ俺が代わりに食べてあげるね!」

童磨はそういうと女を吸収した。

無:「なるほど…人の血肉を喰らわぬ鬼か…もうよい。下がれ。」

無惨は考えていた。

無:(今まで鬼にしてきたものは例外なく、人の血肉を喰らいたがっていた。禰󠄀豆子も耐えてはいるものの、耐えられなくなれれば食うだろう。だがあれは耐えているいないの話ではなく、人の血肉になんの反応もなかった。そもそも飢え自体は感じているのか?いないのだとしたらなぜだ?…待て、あいつは私を許さないと言った。ということはまだ前の記憶があるということ。完全に支配できていない?この私が、分ける血の量が足りなかったか。)

無惨はもう一度自らの元へと向かった。


童磨の屋敷に帰ってきていた2人は

童:「だめだよー、。あんなこと無惨様に言っちゃ。殺されちゃうよ?」

:「…」

もまた自分の体を不思議に思っていた。

:(鬼は人間に増してや稀血には目がないはず…だけど、目の前にしても、何も感じなかった…。鬼になって、あれほどの傷が治ったんだから絶対に体力はかなり消耗しているのに。前の記憶も残っているし…もしかして分けられた血の量が少なかった?あの鬼舞辻が私に手加減を…?でも一体なんの目的で…)

童:「おーい、?難しい顔して、聞いてる?」

するとそこへ
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