第1章 美少女
そして入れ替わるかのように白髪で顔が傷だらけの男がやってきた。
不:「チッ、遅かったなァ。」
不死川は転がってる男性の遺体を見て言った。
:「誰…」
その言葉でようやく壁に磔にされているに気がついた。
不:「!?なんだその格好はァ!?」
不死川はすぐさまの拘束を解いた。
不:「これ着てろォ…」
:「…」
に羽織を着させると、は不死川を無言で見上げ、じっと見つめた。
不:「…っ。なんだよォ。」
があまりにも美少女だったため、不死川はたじろいでしまった。が、その時
ボスッ
不:「おい!しっかりしろォ!」
が不死川の方へと倒れ込み、意識を失ってしまった。
不:「チッ。」
不死川は舌打ちをすると、を横抱きにし蝶屋敷へと連れて行った。
蝶屋敷に着くとしのぶが出てきた。
胡:「あら、不死川さんがくるなんて珍しいですね、どうなさったんですか?」
不:「俺は怪我してねェ。こいつを診てやってくれェ。」
そう言うと不死川はに目線を落とした。
胡:「不死川さんが、被害者を…明日は雪かもしれませんね。分かりました。ではこちらに連れてきてください。」
不:「今は7月だぞォ。降るわけねぇだろォ…」
そんなことを言いながらをカナエもいる診察室のベッドに寝かせた。
胡:「…」
不:「…」
胡:「不死川さん、いつまでいるんですか?体を診るんです。とっとと出てってください。」
不:「…悪かったなァ、今行くよォ。」
パタン
不死川は診察室をでた。
不:(あの女なんなんだ?あいつの傷も最初は鬼にやられたのかと思ったが、鞭打ちのような跡だったから恐らくちげぇ。でも他にあった遺体は確実に鬼にやられていた。なんで、あいつは喰われずに済んだ?あの傷はいったい誰がつけたんだ?)
不死川はのことをずっと考えていた。
しばらくするとしのぶとカナエが中から出てきた。