• テキストサイズ

歌姫のguardian

第10章 最終章 最後の歌


*シンドバッド目線*

馬鹿な。


俺は驚愕していた。

マスルールは勝った。しかし、ヤムライハ、ピスティ、シャルルカンはボロボロになって倒れている。


そんなにも相手は、強かったのか・・・・・・


俺の前にはサリとシャナがいた。
二人共可愛らしい容姿をしているのに、何やら怒っているようで表情は硬かった。


「シトセル・・・何やってるのかしらね。あんだけ調子乗っといて負けてるんだから!」

「サリ・・・しょうがないよ、相手は、ファナリス」


この二人は以前ジャーファルとミルカを襲った二人だと聞いたが、王の俺を前にして戦闘体勢になっていないし、
それどころか俺を無視しかけてやがる。

「お嬢さん方、俺と戦う気はないのかな?」

あえて聞いてみると、サリが返事を返してきた。

「あら、あるに決まってるじゃない。でもね、あんたは殺したくないの。出来れば利用したいのよね~」


七海の覇王と呼ばれている俺を、余裕で倒せると言いたげな彼女は、何やら企んでいるような笑みをたたえていた。


「悪いが、俺たちの国に入る悪しき者たちは、排除させてもらうよ・・・・・・我が身に宿れ、フォカロル!」

魔装をすると、あちらも流石に戦ってくれる気になったらしい。


国の内部なので魔法を使いにくいが、上手く誘導してみよう。


俺は脳内で作戦を立て、空へと舞い上がった。
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp