第34章 緊急事態、柱合会議
会話までは聞こえなかったがその楽しそうな様子を見て小さく息をつく。
(とりあえず今のうちに………、)
桜は懐から紙を取り出すとこそっと畳の上に置いた。
そしてこの後どうするかを杏寿郎に相談しようと視線を上げると いつの間にか目の前に立っていたしのぶが桜に微笑みかける。
し「あの、ちょっといいですか?」
そう言ってしのぶがにこにこと笑顔を浮かべた為、桜も釣られて微笑みながら首を傾げると しのぶはぽんっと手を合わせる。
し「桜さんの話し方が余所余所しい気がするんです。敬語を崩してくれると嬉しいのですが…。」
蜜「はっ!そうよね!せっかく女の子同士なんだもの…もっと仲良くなりたいわ!!」
二人が話してるのを見て側に寄って来ていた蜜璃も思わず声を上げて話に加わった。
「そっか…敬語…。そういえばここへ来てから千寿郎くん以外に敬語ばかり使ってたかも…。」
(しのぶちゃんも敬語だけれど…でもそんな事をわざわざ言ってくれるなんてうれしいな……。)
桜が提案を聞いて嬉しそうにふわふわとした笑みを浮かべると しのぶも柔らかく微笑み、蜜璃はパッと嬉しそうに目を見開いた。
蜜「千寿郎くんっ!!」
そのきらきらとした笑顔に桜も目を大きくさせる。
「蜜璃ちゃん、千寿郎くんを知ってるの??」
蜜「うん!わたし煉獄さんの継子だった時があるの!それでねっ……、」
――――――