第34章 緊急事態、柱合会議
千「は、反対です…!食事の時はお行儀が悪いので書けません…そうしたら……寂しくなってしまいます…。」
槇寿郎は千寿郎には違う意味で弱かった。
そして純粋で子供らしい可愛い反応に困ったように眉尻を下げる。
「そうだね。話せたら 千寿郎くんのお料理をすぐに褒めることができるし、杏寿郎さんの『うまい!!』も聞けるし、私も筆談は反対だなー。」
そう言いながら桜が赤くなる千寿郎を抱き寄せて心底愛おしそうな柔らかい笑みを浮かべると槇寿郎は毒気を抜かれて思わず溜息をついた。
だがすぐに はたと何かを思い出したような顔になる。
槇「お前、それをしても良いのか。前に杏寿郎に怒られていただろ。」
槇寿郎がそう言いながら千寿郎を抱き締めている桜を指差すと庭の方から大きな声が響いた。
杏「只今帰りました!!桜は何をしているのでしょうか!!!」
―――
杏「なるほど!それなら確かに俺が許しました!!」
千寿郎に風呂に押し込まれた後、杏寿郎も槇寿郎の部屋へ来た。