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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第31章 ※歩み寄ること





杏「桜。帰ったぞ。」




そう言って桜を腕の中に収め、震えと呼吸が穏やかになっていくのを確認すると杏寿郎は頼勇の方に向き直った。




杏「頼勇さん。もうすぐ坂本と澤村が水琴さんを連れて帰ってきます。弟を喪い心に傷を負っている。側に居てあげて下さい。」


頼「水、琴…が………?」




頼勇は酷く困惑した様子で杏寿郎の胸に収まる桜を見たが、もう一度杏寿郎の真剣な目を見ると小さく頷き よろけ走りながら玄関へ向かっていった。



それを見届けると杏寿郎は桜の背中を優しく撫でた。




杏「頼勇さんは君が抵抗すれば襲うような人ではないだろう。何故抵抗しなかったんだ。頼勇さんの事は怖がっていなかった筈だが。」




杏寿郎の胸の中ですっかり落ち着きを取り戻した桜は杏寿郎が無事に帰ってきてくれた嬉しさも相まって、頬に大きな手を当てられると緩みきった笑顔を杏寿郎に向けた。




杏「こら。聞いているのか。」




その笑顔に杏寿郎も思わず微笑むと優しく桜の鼻を摘んだ。





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