第28章 藤の花の家紋の家と癒猫様
茂「ま、待ってください…桜さん…?」
隆「俺達あなたと話せません。煉獄さんに殺されてしまう…。」
茂「馬鹿!分かるけど言い方は考えろよ…!」
そのやり取りを聞いてユキと桜は顔を見合わせて同時におかしそうに笑う。
ユキは呆けている二人に気が付くと、安心させるような柔らかい声色を出した。
ユ『杏寿郎は優しい子だ。そんな事をする筈がないだろう。それに私がいれば大丈夫だ。話を聞かせてくれ。』
そう頼まれると絶望したような顔のまま二人は部屋へ桜とユキを招き入れた。
――――――
「鬼が……守ってる?鬼を…………守ってる??」
二人のユキの後ろに座って聞いていた桜が不思議そうな声を出す。
それに二人は頷いた。