第95章 続々と
天「色々と悪影響だから俺の嫁と天満、それからオマケにお前のガキの前でそれ言うなよ。その顔もやめろ。」
「顔?」
桜が隣を見上げると杏寿郎は相変わらず優しい笑みを返した。
それを見て天元はまたげんなりとする。
杏「嫁にあれこれするのは君の方がしていそうだと思ったのだが。」
天「何だよ そのイメージ。むしろ嫁に振り回されてるわ。」
そう言って天元が視線を遣った先を見ると まきをと須磨は再び何かで揉めていて雛鶴はあたふたとしていた。
それを見て桜が口を開こうとした時、ずっと眠っていた厚寿郎が目を覚まして「うー。」と声を出す。
「あ、厚寿郎。おはよう。よく寝てたねえ。」
杏「この子はとてもマイペースなんだ。」
天「すごいスルースキルだな。」
そんな注目を集める厚寿郎は雛鶴に勧められて空いているベビーベッドに寝かされた。
杏「何でベッドが2つあるんだ。」
天「あー俺もそこそこ子供作る予定なんだよ。嫁も多いしな。それで嫁がそれぞれ買ってきた。だからあともう1つあるぜ。」
「へえぇ!とっても賑やかになりそうですね!」
天「既に賑やかだけどな…。」
そんな事を言いつつも言い合いをする嫁を見つめる天元の顔は微笑みを浮かべていた。