第46章 新しい任務同行者
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無「桜はどこ?」
幸「…っ!!…こちらへ…!そのままお上がりになって下さい!!」
失血からぐったりとしている二人は畳が自分達の血で汚れる様を見て眉尻を下げた。
「無一郎くん!あーよかった、無事だったんだね。」
無「怪我をした人が三人いる。」
「え"っ!!四人のうち三人!?……あれ…今ここに来てるの…?」
桜はそう言いながら慌てて無一郎の後ろを覗くと隊士達の酷い有様に青くなる。
「は、入ってください!!」
治す様を一般人に見せたくなかった桜は慌てて隊士達を招き入れ 急いで足を撫でていった。
失った血も戻って顔色まで良くなった濱岡は桜を見ると再び青くなる。
濱「まさか…炎柱の…奥さんの、」
摂「え!?」
「噂ってすごいなあ。わ、動かないでください!」
二人の足を治し、摂津の背を撫でながら 桜はその話題に食いつく摂津の様子に眉尻を下げて笑った。
「無一郎くんは?どこも痛くない?」
無「うん。すぐに斬ったから。」
「よかった…。お疲れさまだねえ。」
桜がそう言いながら無一郎の頭を撫でると無一郎は嬉しそうなあどけない笑みを浮かべる。
その表情を見て四人は呆然とした。
濱「………まだ…少年なんだな。」