第46章 新しい任務同行者
濱「正直、性格に難があるぜ。柱といえど合同任務である以上は、」
佐「やめろって。俺等はまだ己なんだぞ。」
ブレーキ役が自身の他にも残ってくれていた事に摂津は安堵の息をつき、佐伯の頭をぽんぽんと軽く叩く。
摂「濱岡、階級が全てとは言わないが どれだけ鬼を狩り、鬼殺隊に貢献してきたかの目安にはなる。柱を侮辱する行為を俺は良いものとは思えない。」
その意志の強い言葉に濱岡は眉尻を下げつつも不可解そうな顔をした。
濱「おっしゃる通りですが…、摂津さんが柱に特別好意を持っているように感じるのは気のせいですか…?時透さんもそうですけど、炎柱の噂だって褒められたものじゃな、」
摂「俺が柱贔屓だとするのなら、その炎柱 煉獄杏寿郎さんが理由だ。貶すような事を言ったらただじゃおかないぞ。」
初めて怒気を漏らし、感情を顕にした摂津に濱岡のみならず他の二人も肩を跳ねさせる。
それを見た摂津は纏う空気を和らげて息をつくと自身が実際に見た杏寿郎の勇姿や人格について語りだした。
そうして他の三人がげんなりする程話が長くなった時――、
摂「…まずいッ!追うぞ!!」
濱&佐「「え?」」
安「走れ!!俺達の近くを抜けた…街に入られる!!!」
その言葉に何も感じなかった濱岡と佐伯は青くなりながら二人を追った。