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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第46章 新しい任務同行者



杏寿郎は桜の返しに一瞬不満そうな顔をしたが 『二人だけの時』という約束を思い出すとすぐに笑顔になって桜の頭を労う様に撫でた。




し「煉獄さん、お疲れ様です。任務帰りですか?」


杏「胡蝶もご苦労だった!いや、俺は見廻りだけだ!!」



(見廻りの担当地域の端からここまでは結構距離がある。白石を使ってわざわざ迎えに来てくれたんだ…。)




桜は ほわほわとした温かい気持ちになると優しい二人の意見を尊重することに決めて顔を上げる。




「十分な時間が必要となると治療できる機会がなかなかないかもしれないけど…、もどかしく思っても二人の言うことを聞くと約束するよ。」




その言葉に杏寿郎としのぶは安心した様に微笑んだ。






―――



「まだ比較的早い時間なのに相変わらずこんなにたくさんの人が怪我したのね…。」




桜と杏寿郎は煉獄家へ直接帰らず 蝶屋敷に寄っていた。


杏寿郎は空き部屋で待つように言われたが頑として聞き入れず、それどころか桜が治療を始めると燃える目で患者を見つめ始めた。

すると桜は杏寿郎に困った様な目を向ける。




「そんなに見つめてしまっては野方さんが困ってしまいます。」




その言葉に杏寿郎は小さく体を揺らしてからやっと視線を外す。


しかし 視線から解放された筈の男、野方は更に青くなった。



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